アウト オブ ザ ブルー
私の思いが神様に届いたのだろうか。
バンッと大きな音がして、いきなりドアが開いた。
振り返ると、
日に焼けた肌に秋物のシャツをはおったコージさんが立っていた。
「深雪…!」
みんなの視線が彼に集まる。
コージさんはドアを閉めて中に入ると、すぐに深雪ちゃんのもとに駆けつけ、彼女の手を取った。
「手術、頑張ってこいよ…!」
深雪ちゃんは思わぬ人の出現に何度も目を瞬かせている。
「こーちゃん…、どうして…?留学中じゃなかったの…?」