アウト オブ ザ ブルー
翌日は朝から雨が降っていた。
食堂で少しだけ朝食を取って部屋に戻ると、私は再びベッドに潜った。
少しうとうとしていると、誰かが廊下をバタバタと走って来て、ドアをドンドンノックする音で目が覚めた。
「おはよ、ミッチ!」
バッグとコンビニのビニール袋を下げた友実が、元気よくドアを開けて入ってきた。
「きのうは大変だったね…。具合はどう…?」
彼女はそう言って私の枕元に座った。
「うーん、まあまあかなあ…」
私が答えるとまたドアが開き、今度はマサが入ってきた。
「友実、お前朝からすっげー近所迷惑だぞ。ミッチに恥かかせんなよ」
「マサ…」
彼に会うのは電話で告白された日以来だったで、かなり緊張した。
「わざわざ、ありがとね…」