アウト オブ ザ ブルー

私が起き上がろうとすると、マサは窓際に移動しながら「起きなくていいから横になってなよ」と言ってくれた。


「そう…?ごめんね…」とまたふとんをかぶると、


友実が冷蔵庫を開けて、持っていたコンビニ袋をそこに詰め込んだ。


「これ、私とマサからのお見舞い。ミッチの好きなプリンだよ。いっぱい買ってきたから後で食べなね」


「ありがとう…。気ぃ遣わせちゃってごめんね…」


私は友実の方を向いて言った。


マサの顔はやっぱりまともに見れなかった。




すると友実が腕時計を見て言った。


「ミッチ、ごめんね…。来た早々悪いんだけど、今日私、まだ単位取れてない講義が1コマあって、今から学校行かなきゃいけないんだ…。だからこれで帰るけど…なんとか元気で頑張ってね」


「え…?」




今ここで友実に帰られるのは非常にまずいと思った。


マサとふたりきりになるのは困る…。
< 69 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop