アウト オブ ザ ブルー
私が起き上がろうとすると、マサは窓際に移動しながら「起きなくていいから横になってなよ」と言ってくれた。
「そう…?ごめんね…」とまたふとんをかぶると、
友実が冷蔵庫を開けて、持っていたコンビニ袋をそこに詰め込んだ。
「これ、私とマサからのお見舞い。ミッチの好きなプリンだよ。いっぱい買ってきたから後で食べなね」
「ありがとう…。気ぃ遣わせちゃってごめんね…」
私は友実の方を向いて言った。
マサの顔はやっぱりまともに見れなかった。
すると友実が腕時計を見て言った。
「ミッチ、ごめんね…。来た早々悪いんだけど、今日私、まだ単位取れてない講義が1コマあって、今から学校行かなきゃいけないんだ…。だからこれで帰るけど…なんとか元気で頑張ってね」
「え…?」
今ここで友実に帰られるのは非常にまずいと思った。
マサとふたりきりになるのは困る…。