アウト オブ ザ ブルー
友実とまおちゃんには、一連の出来事を電話で報告させてもらった。
友実はマサから話を聞いていたらしく、あまり驚いた様子もなかった。
私の話を聞くと「大変だと思うけど頑張ってね、何かあったら相談してよ」などと言ってくれた。
まおちゃんにはこないだ話せなかったことから嫁姑関係の悩みまで延々と聞いてもらった。
やっぱり彼女も友実と同じようなことを言ってくれた。
友達のありがたさというのは、こう心細くなっているときこそ初めて実感できるものだ。
切迫流産と診断された時点で、私はバイトをやめていた。
大学は年度末まであと数回通えばよかったので、なんとか続けることにした。
お腹はまだそんなに出ていなかったので、妊娠は誰にも気づかれずにすんだ。
それでも講義が終われば家に直行するという生活が続き、私が国交部に顔を出すことももうなくなっていた。