一夜の出来事から始まった､青天の霹靂｡

両想いでの妊娠発覚｡
戸惑いのなかでも出産を覚悟した矢先の､相手である恩師と後輩との結婚妊娠｡
異性の親友との想定外での結婚｡
後輩の子供の本当の父親と…恩師の関係｡
元彼の自覚ﾅｼでの借金の保証人｡
妊娠中､愛した人の子供との死別。
双方の別居離婚。
新たな命と…後輩の病気｡


ｷﾚｲ事ではいかない､現実にありそうな男女間の出来事｡
女性として､あっては欲しくない妊娠中のｱﾚｺﾚ…病気｡


これでもか!?ってくらいの好ましくない衝撃的な事と､想いのｽﾚ違い…読みながら涙が滲んで仕方がない作品でした｡
そして､作中の言葉に｢はっ｣とし｢そうかも…｣と納得･励まされた作品でもありました。

複雑に絡み合う人間関係にはらはらし、ことわざの英語訳に【なるほど～】とうなり、命の尊さに涙できる作品です。あとがきを読んで、作者様の思いがよくわかりました。

私はミッチとキーチがくっつくことを密かに願っていたので最高の終わり方でした。

アウト オブ ザ ブルーの題名の通りに妊娠、キーチと後輩の結婚、子供との死別、深雪が付き合っていたのがキーチの弟のコージだったり、元彼の連帯保証人にされたり･･･現実にはありえないような出来事がミッチを襲いました。

その中でのミッチの心理描写、揺れ動きが細やかに描かれていたのが自然で良かったです。

妊娠についてやけにリアルだな～と思ったら、経験者だったのですね。

キーチがいつも避妊しないのは何でだろうと思いましたが･･･。

私もニュージーランドにいたことがあるので懐かしかったです。

私も色々あるけど、人生なんとかなると思って励まされる作品でした。