始まりの予感
恨まれまくってたりして…。
今までこんな嫌がらせをされた事はなかったから、勝手に大丈夫だと思い込んでいた。
もしかしたらエイジのファン以外の仕業だって可能性もありえるけど、心当たりがあるのってエイジの事しかない。
まさかのこのオチ。
人生初のラブレターに、こんな結末が待っていたなんて誰が予想出来ただろうか。
「はぁ……ついてない」
浮かれてた自分が情けなくてバカみたい。
体育倉庫に呼び出しなんて、エマもエイジもおかしいって忠告してくれたのに。
浮かれてた私はそれを聞かずに、結果こんな目に合ってしまった。
ここまで来て、またしてもエイジに振り回されるなんて。
もう慣れたけどね。
それにしてもさっきのエイジの言葉、どういう意味だったのかな。
からかってただけなんだよね?
どれくらい時間が経ったんだろう。
辺りはすでに真っ暗で、オレンジ色の光もすっかり消え去り漆黒の闇が天窓から覗いていた。