§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

約半日の長いフライトの末着いた
ジョン・F・ケネディ空港

到着口を抜けてビックリ…

めっちゃ広すぎて、私は目的地に着けるのか不安…


渡部さんに渡された地図と
空港に着いたら渡部さんの友人に電話をかける番号のメモを
しっかりと握り締めていた


スマホの電源を入れ、電話をかける


『Hello』


呼びだし音が鳴ってすぐに英語が聞こえた


「あ、ハ、ハロー、アイム、サワ・コミネ

え、えっとー」


『えっとぢゃないわよぉん アンタ咲和ちゃんねぇ

アタシ、ジュリア

今、到着口に向かってるから

そこで待ってなさーい』


「は、はい」

『いいわね! 変なのに声かけられても
No Thank you よ!
荷物も捕られないようにしっかり手に持ってるのよ!』

「は、はい」

ガチャ

スマホを耳から話した途端

親切そうな?外人さん(て、私がココでは外国人か)に
声をかけられそうになったので
ササっと移動

移動したかと思えば、また違う外人さんに…


あーん


ジュリアさん、早くきてぇーー


トントン


私の肩を叩く

やだー

まただぁー


「No Thank youー」


『アンタが咲和ちゃんね?』


「へ? 」


振り向けば

金髪をなびかせ

身体にかなりフィットしたオレンジのニットワンピを着た

ちょっとグラマー

いや、ぽっちゃりグラマー?

いやいや、もうちょっといってる?

な、女性?がいた


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