§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「直…」
横にいる直を見上げると
優しさ溢れる笑顔で私を見ていた
そして
「 Will you marry me? 」
声が出ない私は、大きく何度も頷いた
そんな私を、直は、両手で抱きしめた
その時
♪~♪~♪~♪
バックに入れていたスマホの着信が鳴った
え…?
誰だろう? ニューヨークに知り合いなんていないのに…
そう思い、直の腕を抜けバックの中から取り出す
ディスプレイを見れば、かつ乃先生…
な、なんでっ?!
とりあえずは、待たせると怖いから出た
「はぁい、咲和せんせ、そちらはどーお?」
ど、どぉ、って…
「あのね、咲和せんせにお願い…あるのー」
え…
ここまで来て、お願い…ってか…
心のなかでため息をつき
「なんでしょう?」
かつ乃先生の声に耳を傾ける