§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「え?…あ、あれ?
桜井くん、かつ乃先生たちと打ち合わせ、しなくていいの?」
不思議に思って彼に尋ねた
「あ、えぇ、ちょっと…」
曖昧な返事をしながら
サラっと髪を掻き上げた何気ないしぐさに
少しばかり、ドキリとしてしまった
う…なんだ?…私…
「あの、咲和先生、ちょっと…」
そう言い、私の腕を引っ張り廊下の角を曲がり
角に置いてあった背の高い観葉植物の向こう側へと
引っ張っていく
な、なにっ?!
と、思った時にはすでに遅し?!
私の唇に、柔らかいものが押し当てられた…
「んんっ?!んー?!」
と、同時に
携帯かスマホのシャッター音が鳴った…
え?!え?!えぇっーーーー?!