§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「オレ、先月からここの4階っすよ
咲和せんせは、3階っしょ?」
ま、マジです…か…?
応える前に、私は固まった…
何も知らなかったわ…
て、教えてちょーだいよ…
それ以上、返す言葉が見つからず
「お、おやすみなさい…」
駆け足で桜井くんの横をすり抜け
階段を上り
自分の部屋へと急いだ
ガチャガチャ
バタン
カチャ
玄関に入り、素早く内側のカギをかけた
「フゥーー…」
全身から力が抜け
その場に座り込んだ
「つ、疲れたーっ!」
ホントに疲れた
ここ最近、いろんなコト
起こりすぎだわ…
本気で厄払い、行った方がいいかも…