§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

ピンポーン♪


んー?
なにー?

こんな朝っぱらどこの部屋のインターホン?


ピンポーン♪


「んー…ウルサいなぁー」

まさか、私の部屋のインターホンだとは思わず
ベッドで寝返りをうつ


すると…

♪~♪~♪~


ベッドサイドにおいてある
スマホの着信音が鳴った


布団の中から手を伸ばし
スマホをとり
画面を見る


んー
なに?知らない番号…

無視をしようと
ベッド脇にスマホを置くけど
まだしつこく鳴ってる

「んもーっ!」

仕方なく画面をスライドした

『やっと出たね!! 咲和せーんせっ!』


「えーーーっ!?」


ベッドから飛び起きて
スマホに叫ぶ


『ちょっ、せんせ! 声デカすぎ!
鼓膜敗れるっつーのっ!』


んもーっ!なんなのっ!


「なによもうっ! こんな朝っぱらから何の用っ?!
っってか、なんで私の番号知ってんのっ?!」


スマホに向かって
鬼の形相で桜井くんに言う


私は、言っちゃ悪いけど
朝がとっても苦手なのよ…

こんな起こされ方した桜井くん

あなたを許さないわよー


『せんせ、咲和せんせ、
電話切らないでょ

朝ご飯、一緒に食べようと思ってさ…』


「朝ご飯…?」


ぐぅーー…


あ、わ、私、昨日、疲れすぎて
夜ごはん食べず
お風呂入ってすぐ寝ちゃったんだ



『ね、せんせ、早く食べようょ

スープ冷めちゃうしぃー』


う…


「わかったわょ…でも、五分だけ待って」


さすがにパジャマ姿では出られないので、部屋着に着替えて
顔を洗って玄関へと向かった


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