§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「だからさ、せんせ?
要は、咲和せんせのカレシになれば文句ないんデショっ?」
「へっ?! そ、それはムリだっ「なりますよっ! オレ!」…て…」
「なりますから! 問題ないっすよ!」
椅子から立ち上がり、食べ終えた食器を重ねて
キッチンへと運びだした
「問題ない、って…そんな…」
食器を洗う音とともに、桜井くんの鼻歌が聞こえる
なんで、そんな余裕なの…?
フツー、カレシや彼女がいる人には、そんなコト言わないんじゃないの?
その前に、恋人がいる人を好きになるとか無いんじゃないの?
今の子の恋愛観って、なんでもアリなの?
私…
とっても古いオンナなのかしら…
キッチンから流れてくる桜井くんの鼻歌を聞きながら
疑問が次々と浮かんできていた