§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
30分くらいしてひと息いれようと
席を立ち給湯室の方へ向かおうとするとドアが開いた
すると
桜井くんが薄いブルーの箱を片手で
持ち中へ入ってきた
その箱、もしや…!!
見覚えがある箱をガン見してしまった
「せんせー、はい、コレ」
桜井くんがその箱を私に差し出した
「え?、なに?」
私が愛してやまないものだと
気付かれないよう普通に応えた
「せんせ、好きでショ? ここのレモンパイ」
どや顔で私を見つめる桜井くん
「え!?なんで知ってんのっ?
あ!かつ乃先生ね!」
かつ乃先生ってば、よけいなコトを~っ!
「ピンポーン♪ せんせ、オレのコーヒーもよろしくね!」
よろしくね、って…
桜井くんをひと睨みし給湯室へと向かった