§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)



「…好…き…


     桜井くんが…」






目の前の桜井くんの首に私の腕を回した…






「…咲和…」




そのまま私はベッドに押し倒され


桜井くんが、覆いかぶさってきた



私の名前を呼びながら


桜井くんのキスが


髪、

額、

頬、

唇、

耳朶、

首筋へと振ってくる



「…直…」



もう一度、唇へと戻り


触れるようなキスから、だんだんと熱く激しいキスに代わり


私の身体の芯が熱く蕩けた



「咲和…

いい?」


唇が離れ、名残惜しい顔をしていた私に桜井くんが耳元で囁いた



コクリと頷くと
浴衣の襟元がずらされて桜井くんの顔が埋められた



桜井くんから伝わってくる熱と
彼の想いに
酔わされて溶かされて
私は彼を何度も何度も
受け入れた





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