Pure Love*〜優しいキミに恋をして〜
それぞれの想いが伝わるトキ
【minato side】
初めて会ったのは、多分あの一年の時
その日は遅刻しそうでヤバくて
珍しく自転車を飛ばして学校に向かっていた
その途中、道の横でうずくまる女の子を見つけた
「・・・うっ・・ひっくっ・・・」
俺と同じ制服を着たその子はどうやら転んだみたいで
足が痛いのか泣いていた
「歩けない?俺の後ろで良かったら乗っかって」
泣きじゃくるその子に声をかけると
「でもっ・・・そしたらあなたもっ・・・」
・・・遅刻しちゃうって言いたいのか?
痛くて泣いてるくらいなのに、自分のことだけじゃなく周りを見れる子なんだって15歳ながら尊敬した