秘密の2人
仮面
生徒会役員会議の資料を持って、優羽は生徒会室にやって来た。
生徒会室に入ると扉を閉めて鍵をかけた。
パサッと資料を机の上に置き、椅子にドカッと座った。
「はぁぁー…」
優羽は大きなため息をついた。
優羽は机の上に置いてある、役員用の常備ペットボトルのお茶を一本取った。
蓋をあけて一口飲んで、ペットボトルをトンッと置いた。
「ったく…あの野郎…資料作る気全くねぇ…」
ボソッと言葉がこぼれた。
そして、こぼれ出した言葉は止まらない。
「声はでかいし、図体でかいし、態度もでかい。」
優羽はもう一口お茶を飲んだ。
「あいつらも相変わらず人を珍獣みたいにみやがって。馬鹿に見られると馬鹿が移るわ!」
優羽は完全に『優等生』という仮面を外した。