秘密の2人

ためらい


〔将来?〕


優羽は自分の将来について考えた事がなかった。


考える必要が無かった。


なぜなら、生まれた時から両親に『弁護士』という将来を決められていたからだ。


「…俺は…」



と話しかけて、優羽は言葉を詰まらせた。



〔『弁護士を目指している』とどうして口に出せないのか…〕


優羽は黙りしてしまった。
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