年下の幼なじみ【短編】
優ちゃんの舌が私のを捉え、やらしく絡ませてきた。



私はどうすることも出来ずに、ただ、優ちゃんに委ねていた。



いつもなら、年上の私が優ちゃんを引っ張ってる…はず。



優ちゃんは幼稚園通ってた時も小学生の時も、後ろから私の後を付いてきてた。



昔っからお人形さんの様に色白で目がクリクリで、自慢の弟みたいな感じだった。



でも、いつからだろう、優ちゃんが後ろを付いてこなくなったのは。





そして今、こんなに男っぽい優ちゃんが目の前にいる。







いつの間にか瞑っていた目を開けると、優ちゃんの柔らかい猫っ毛が目に入った。



地毛なのにミルクティーみたいな色。



愛しくなって、優ちゃんの髪をクシャクシャって触った。




キスはしたままで。




何故だか優ちゃんに触れたくてたまらないんだ。

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