不良からの甘い誘惑を。

くしゃくしゃ撫でる先輩の手、それは当たり前だけど凄く大きかった。



廊下に出て不良さんと先輩が去って行った方をみる。

すると凛がハッとしたように口を開いた。

「ま、真央?あんた先輩によくあんな話し方出来たわね」


…そういえばそうだ。

最初は怖かったのに、だんだん馴染んでた気がする。

「それに真央、あの黒川先輩に何か好かれるような事したの?」

「…うーん?」

少し考える。

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