不良からの甘い誘惑を。


そんな事を思ってると、廊下にいた黒川先輩と目があってしまった。

…最悪だ。

黒川先輩は女の子にも平気で悪口言うって噂がある。


たまたま目があってしまっただけだから何もないのだろうけど、目が合う何て。

何となく気まずくて、合わさった視線をさっと逸らして食べかけのお弁当に目を向けて口に運んだ。


それが間違いだったのだろうか。

「結衣結衣っ。先輩がこっちに歩いて来てるんだけど!」

「は?」

いやいやそんな馬鹿な…。
さすがに目があっただけであたし達のとこに来る訳ないっしょ。

そう思っていると、凛だけでなくクラスの人も騒ぎ出した。

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