Essencial。
目の前には、陽稀の顔。
その奥には、天井。
「何、固まってんの?」
またバカにしたような言いぐさの陽稀。
私は距離の近さが恥ずかしくて
「…犯すなら早く犯してよ。」
そう言った。
「度胸あんじゃん。……処女のくせに。」
やっぱりばれてる…
じーっと見つめられてる私。
「なによ…」
「お前、キレイな顔してんのな。」
ほんとに、真顔でそういうこと言わないでほしい。
「んひゃっ!」
いきなり陽稀が胸に手を置いたからびっくりして変な声がでてしまった。
「へー、敏感」
…こいつはSだ。きっと究極の。
すると陽稀は 、バスローブごしにやわやわと私の胸に刺激を与える。
「……っ!」
やばい、こんなに変な感じがするなんて、私知らないっ!!
「声、我慢すんなよ」
どういうテクニックか
胸を片手で揉みながら、もう片方の手で私のバスローブを脱がしていく。
「んっ…あ…」
「笑花、エロい。」
陽稀から言われたくない。
もう、恥ずかしい…
そして私は、生まれたままの姿になった。