Essencial。




「ラブホ…」



歩いてたどり着いた場所は、
いかがわしい行為が繰り広げられる夜の街。



なんとなく夜のこの街は、妖しく見える。



「ラブホきたことねえの?」


暗くて表情は分からないけど
陽稀はきっと高校生の私をバカにしてる。



「来すぎて何回来たかもう覚えてない」



そう思ったら悔しくて余計な見栄をはってしまった。



「……ふーん。」



自分が質問したくせに私の答えにまるで興味がない様子。



「自分が質問したくせに。」


「年上には敬語を使えって習わなかったのか?可愛げねーな」



ちなみに制服を着ている私は周りの人から変な目で見られている。


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