Essencial。
陽稀がお風呂に入ってから、
フカフカそうなベッドに髪も乾かさずダイブ。
「きっもちーっ!!」
今まで生きてきた中でこんなにもテンションの上がった事があっただろうか。
「それは言い過ぎか…」
いつの間にか眠気が襲ってきていて、
私はそのまま目を閉じた。
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───…
フカフカの雲の上に寝転んでいる私。
凄く心地よくて…
けど、途中で雲が沈んで落ちそうになった。
「やだ…落ちたくない…」
───…
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───────
「何に落ちるんだよ」
私とは違う低い声。
私はハッとして目をあけた。
なんだ、夢か…
フカフカ気持ちよかったな…
「お前夢の中で百面相してたぞ」
「してないから!!」
ふと顔を上げて言い返すと
すぐ目の前には、陽稀の整った顔。
少し濡れた髪が異様に色気を醸し出していた。