Essencial。



「な…な、なにっ…」


突き刺す勢いで私を見つめている陽稀のせいで、
話し方がぎこちなくなる。



それでもなお私を見つめてくる陽稀に
いてもいられなくなり、

思いっきり肩を押した。




が、陽稀は上半身裸で。

私はもちろん男の体に慣れていない。



自分が肩を触ったくせに
肩を触ったぐらいで赤面してしまった。




「それも暑さのせいか?」


ふっ、と鼻を鳴らし





私を押し倒した。
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