キミの背中。~届け、ラスト一球~
ピコン。とスマホから軽い音が聞こえ、あたしは薄らと目を開ける。
ぼんやりと天井が見え、昼に起きた時と同様、汗をかいていて少し気分が悪い。
音楽を聴きながらベッドでファッション雑誌を見ていたあたしは、いつの間にかそのまま寝てたみたいだ。
昼すぎに起きたのにまた寝るとか、どんだけ寝てんだよあたし。
寝過ぎの体がは、かなりだるくて気分が悪い……。
あたしは重たい体を横に傾け、スマホに手を伸ばす。
『部活終わった。今から帰る』
さっきの音は、草太からのラインだったんだ。
『わかった』
それだけ草太に返すと、あたしは一旦目の上に腕を乗せた。
ああ……暑さとダルさで動機がする。
せっかくの休日を一日寝て過ごすなんて……。
なにやってんだ、あたし……。