キミの背中。~届け、ラスト一球~
心拍数がどんどんあがっていく。
温かな夜風と、心落ちつく星の瞬きと、陵雅さんの眩しい微笑み。
幸せすぎて自然と笑みが浮かび、陵雅さんとふたりで笑い合って星空を見上げた。
陵雅さんと別れ家に向かい歩いていると、ウチの門の前に草太が寄り掛かりスマホをいじっていた。
あたしの足音に気づいた草太は、スマホをズボンのポケットにしまい門から体を起こす。
「話し、もう終わったの?」
街灯が、あたしと草太をふたり照らし出す。
紺色のジャージを着て手にコンビニの袋を下げる草太は、お風呂上りなのか髪が少し濡れていた。