アンダンテ
Aクラス
雪乃 瑞希 貴大


『雪乃だ。なになに夏期講習受けるの?』

『うん。』

『瑞希また女の子に声かけているのか?』

『違うよ。雪乃は幼なじみだ。誤解するな』

『どういう誤解よ。
こんにちは。塾って初めてだからいろいろ教えてね。』

『あ、会長さんだ。はじめまして俺三組の三ツ木貴大っていいます。』

『私はもう会長じゃないわよ。私は神原雪乃一組よ。よろしくね、三ツ木くん』

「授業始めるぞ。まずはこのプリントをやってくれ。」

「はーい。」

『これ苦手なんだよなぁ』

『カリカリ。うーんと…出来た。』

『早いね。もうできたの?』

『うん。数学は得意なの。』

『雪乃教えて。』

『どこ?』

『ここ、どうしてもとけない。』

『みせて。フムフム、あー!!わかったここの計算式がちがうのよ。ここを足ちゃだめよ。足さないでもう一度やってみて、そうすれば解けるから。』

『あ、できた。』

『よかったね。』

『俺にも教えてくれよ。』

『いいわよ。どこ?』

『ここなんだけど。』

『ここわね。1でやった式を代用するの。』

『へぇ(゜o゜)ありがとうやってみてみるよ。』
『ねぇ瑞希』

『なに?』

『春香がね。なんかここの塾に通ってる人に恋しちゃったんだってなにかきいてる?』

『いや?名前とかわかんないのか?』
< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop