素直になれない俺を許して
上田くんを好きになったのはとても些細な出来事。


隣の席だったとき私が筆箱をなぜか2日続けて忘れて行ったら3日目に今日はお前の筆箱作ってきてやったって机の上にカンペンを置いてくれた。




中にはシャーペンと消しゴム。


嬉しくて思わず持ってきた筆箱をそっとカバンの中に隠した。


それから隣の席の間はずっと上田くんの筆箱を使わせてもらってた。




それがきっかけ。



でも席を離れてからは話す話題もなくて自然と距離ができていた。
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