ソフトな関係、ディープな事情
青葉が親友宣言&嘘破り宣言をしてから、早1週間が経った。
「青葉、これはここのxを一旦消して………」
「はっ?!嘘だろ?!」
「うん、嘘」
「なっ……~~ッ、また騙された…っ」
「ははっ、チョロいね。青葉は」
「……るっせぇ」
未だに僕の嘘を破れていない青葉は、机に広げたノートを気にせず机に突っ伏した。
あれからというもの、僕は『俺』という一人称をやめた。
あの嘘はもうつく必要ないと思ったし、何より青葉に『似合わない』と言われたから。