ソフトな関係、ディープな事情
和泉が病院入りしたのは半年前。


ちなみに俺らは今中学2年生だから、半年前にはまだ中1だったってわけだ。


もともと虚弱体質な和泉だったから、いつか病院入りするだろうとは思っていた。


でもそろそろ退院できるらしい。


和泉が『僕、入院しなくてよくなったんだ。そろそろここの病室から抜けられるよ』と言っていたから。



「楽しみだなー、和泉の退院。退院したら、また一緒に遊ぼうな。つーか強制だからな。

ぜぇぇええったい、だからな」


「……うん。わかったよ」



ニヤリと意地悪気に笑う俺に、和泉は顔をひきつらせて苦笑いをする。

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