君が好きだった。

二人の関係

あの日以来
二人の間には
ぎこちない空気が
流れていた。
最小限の話しかしない。
話をする時も目を合わせない。
そんな日が１週間続いた。

「はぁ・・・」
放課後の教室でため息をついた。
そんな時だった、
健起の姿が浮かんだんだ。

いつもあたしをばかにしていた健起の姿。
少しだけ見せる優しい姿。
いつも明るい笑顔。

・・・そういえばこの一週間
ずっと健起のことを考えていた。
なんでこんな事に・・・
そんなに事を考えていると
「はぁ。」やっぱり出たため息。






「なにしてんだよ。」
久しぶりに聞くこの声。
「帰らなくていいのか？？」
この言葉にあたしは小さく頷いた。