君が好きだった。
聞きたかった、心からのこの優しい声が
いつもあたしをからかっていたこの声が
待っていた。このままなんじゃないかって
怖かった。あたしのせいだ、って自分を責めたりもした。
そう考えると涙が止まらなくなった。
中学に入学してから一回も流していなかったのに
なんで??嫌いになったでしょ?
「ごめんな。ごめん」
そう言って君はあたしの頭をなでた。
なんで?悪いのはあたしだよ?
なんで君が謝るの?
あたしが謝らなくちゃいけないんだ。
重い口を開いた。
「あたしが悪いの、ごめん」