君が好きだった。
また涙が流れてきてしまった。
本当は止めなきゃいけないのに。
必死で涙を止めようとしていた時だった。


「こないだの事じゃなくて、いつも心愛をからかってばっかだったから・・・
傷つけちゃったなぁって。なのに自分から話もできなくて。」

優しいね、優しすぎるよ。
でも。違う、違うよ。

「違う・・・」
勝手に口が動いてしまった。
「え??」
もう、言ってしまおう。

「からかわれて傷ついてなんかないの。逆に楽しかったよ。
毎日明日が楽しみだった。健起に会える、健起と話せると思ったら
すごく楽しみだったの。」

「そうだったんだ・・・」
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