くすんだ空を見上げれば


繋いでいた手は離れたけど

水をガブガブ飲んだ後にまた繋いでくれた。




「私ね…」


神谷も話してくれたから私も色々なオモイを伝えていかないといけない。



「うん?」



「私、神谷にいっぱい感謝してるよ。
そのお陰で沙恵と友達になれたし。色々考えも変わって、毎日が凄く楽しいんだ。


前に、私の事変わった、表情柔らかくなったって言ってたじゃん?

全部…
全部神谷のお陰だよ」



「俺…?」

「うん。
夜景見に行った時…から…」



「そっか…。


そうだったんだ。

俺は知らないうちにかえちゃん変わってたから、何も役に立てなかったなって思ってたよ…」




「神谷が居なければ私は変われなかった。だから…ありがとう。


そっ
それでね…
こ…


これからも仲良くしてほしいんだ…。


友達で居てほしい」





「俺なんかで良いの?」


「うん。
神谷が居ないと私つまらないし…
泣いちゃうし…
なんて言うか…」



止まった涙がまたポロポロ出てきて頭の中がゴチャゴチャになった。


もう訳分かんなくなって自分が何を言ってるのか、何を言いたいのか分からない。



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