くすんだ空を見上げれば


私、神谷と一緒なら変われる気がする。もっともっと良い自分になれると思う。
それに気付いてくれたら嬉しいな…。





「星も…
綺麗に見えるね…」


自問自答なんか必要ない。


自然と
人間が作ったモノが
こんなにも一緒に輝いて

それは何をも魅了して

私は、自分がちっぽけな人間でちっぽけな事を考えていたと思えた。



存在の意味なんて
何だって良い。


神谷の言う通り、それで良い。





「神谷、ありがとう」

私の心がキレイになった気がした。



「いつでも連れて来てあげるよ」



その優しい笑顔に心臓は
トクンッと音を鳴らす。


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