黒白世界
1.病室の窓
*
病室の窓から見える青空。
入道雲が青い空を塗りつぶすかのようにもくもくと広がって、されど潰されることのない青空。
それを見つめる自分が、嫌に小さく感じて。ああだけど、"存在しているだけまし"か。
望まれていないよりは、望まれている方が幾分幸福なのかもしれない。
例えそれが、代わりだったとしても。
病室の窓から見える青空。
入道雲が青い空を塗りつぶすかのようにもくもくと広がって、されど潰されることのない青空。
それを見つめる自分が、嫌に小さく感じて。ああだけど、"存在しているだけまし"か。
望まれていないよりは、望まれている方が幾分幸福なのかもしれない。
例えそれが、代わりだったとしても。