2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
「楠木はもう少し描いてくの?」
「うん。あとちょっと」
俺はまとめた荷物を持って彼女の後ろに回る。
「それ、何を意図して描いたの?」
楠木の後ろから絵を覗いて尋ねると、楠木は曖昧に笑いながら「お楽しみだよ」とだけ言った。
「?…そう?」
そのまま彼女を一人残し美術室を出て少し歩いた所で、自転車の鍵を忘れていることに気が付いた。
(教室かな…)
チッと自分の不手際に舌打ちしてくるりと向きを来た方向に戻し歩き出す。
もう一度美術室の前を通ると、話し声が聞こえる。
楠木が誰かと電話で話しているようだった。
アハハ…ッ
(え………?)
「うん。あとちょっと」
俺はまとめた荷物を持って彼女の後ろに回る。
「それ、何を意図して描いたの?」
楠木の後ろから絵を覗いて尋ねると、楠木は曖昧に笑いながら「お楽しみだよ」とだけ言った。
「?…そう?」
そのまま彼女を一人残し美術室を出て少し歩いた所で、自転車の鍵を忘れていることに気が付いた。
(教室かな…)
チッと自分の不手際に舌打ちしてくるりと向きを来た方向に戻し歩き出す。
もう一度美術室の前を通ると、話し声が聞こえる。
楠木が誰かと電話で話しているようだった。
アハハ…ッ
(え………?)