2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
世の中は、醜い。
下劣で低俗で愚かだ。






「ねー昨日のMフェス見たー?井森クンちょーカッコイかったんだけどー!」







ブラウン管の向こうのナルシ野郎の話しかしないメス豚。










「お前ら小テストの範囲も知らないのかよ?…ったく受験する気ねぇだろ」









行く大学の看板しか気にしないスキル野郎。









「はいキョースケ、プリント」










そして極めつけが、"これ"。
悲しい事に、俺の幼なじみでありクラスメートの金高 咲日(カネタカ サクヒ)。

女としての色んな要素が欠落しているであろう男女。
こいつが女だとわかるのはひとえに髪が長くて顔が整っていて、スカートをはいているからに過ぎない。



クラスの奴らは(特に女子)俺には極力近寄らない。
だから事務的な仕事をクラスで唯一俺に話し掛ける女であるこいつに押し付ける。


…そーゆー考えが低俗だっつーんだよ。



この目の前にいる男女も、文句はたれるくせに結局は引き受ける。

結局はだらしなく流されているに過ぎないんだ。





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