2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
俺が片思いをしつづけてる相手は、桔音もよく知ってる。
知り過ぎてるくらい知ってる。
ふと部室の外にある薄汚れた黒板を見る。
日付と共に細長く区切られた、もとは白かったのだろう黄ばんだ枠の中には、野球部の試合日程や部活に影響のある学校行事などがマネージャーによって書き出されている。
俺はそのチョークの跡にぼんやりと視線を巡らせながらあることに気が付いた。
「……あー、もうすぐ誕生日か」
あいつ。
久那坂 鶉音(クナサカ ウズネ)。
桔音の姉で、桔音と同じく幼なじみ。
俺がずっと想い続けてる相手だ。
知り過ぎてるくらい知ってる。
ふと部室の外にある薄汚れた黒板を見る。
日付と共に細長く区切られた、もとは白かったのだろう黄ばんだ枠の中には、野球部の試合日程や部活に影響のある学校行事などがマネージャーによって書き出されている。
俺はそのチョークの跡にぼんやりと視線を巡らせながらあることに気が付いた。
「……あー、もうすぐ誕生日か」
あいつ。
久那坂 鶉音(クナサカ ウズネ)。
桔音の姉で、桔音と同じく幼なじみ。
俺がずっと想い続けてる相手だ。