密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~

「カメラあると緊張するよね」

 小さく頷いた私。

 すると瞬也さんはチャコールグレーのジャケットを脱いで、カメラに被せたのです。

「いいんですか?」


「うん。肩の力抜いてリラックスして」


「……はい」

 それでも身体全体に力が入って硬直してしまう私。

 どうしよう。


「大丈夫だよ。今日の僕は凛ちゃんだけのものだから……」


 トキメキ度が振り切れ、瞬也さんの唇が私の唇に触れました。


 優しくて柔らかくてその感触が二人の吐息を誘うドラマのような……リアルキス。





【リアルキス*END】



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