密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~
成人式の後、この教室で同窓会が予定されていて、ハタチの自分に宛てた手紙を担任だった佐久間先生から受け取る事になっていた。
その前日にここへ呼ばれた私。なぜ呼ばれたのかそれは私が一番よく知っている。
「先生、私がハタチの自分に宛てた手紙なくしたでしょ」
「そ、そうなんだ。卒業式の日に預かったはずなんだが、星野のだけ見つからなくてな。もう一度探してみるけど」
「探さなくていいよ。だって私、提出しなかったんだもん。だから、あるはずないの」
「えっ?」
佐久間先生は切れ長の目を見開いた。びっくりして頬に疑問符をつけたような表情が顔文字みたいでかわいい。そんな佐久間先生が好きだった。
入学式の時からずっと……。
風邪をひいて、一週間学校を休んだ時、佐久間先生が家に来てくれた。
その前日にここへ呼ばれた私。なぜ呼ばれたのかそれは私が一番よく知っている。
「先生、私がハタチの自分に宛てた手紙なくしたでしょ」
「そ、そうなんだ。卒業式の日に預かったはずなんだが、星野のだけ見つからなくてな。もう一度探してみるけど」
「探さなくていいよ。だって私、提出しなかったんだもん。だから、あるはずないの」
「えっ?」
佐久間先生は切れ長の目を見開いた。びっくりして頬に疑問符をつけたような表情が顔文字みたいでかわいい。そんな佐久間先生が好きだった。
入学式の時からずっと……。
風邪をひいて、一週間学校を休んだ時、佐久間先生が家に来てくれた。