密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~
あなたはいつだってそう。待ち合わせに遅れてくる。一、二時間は当たり前。
電車が遅れたとか、用事ができたとか、それなら、いくらでも待つけど、あなたの遅刻の原因はいつも寝坊。
今日は遊園地でデートのはず。すごく楽しみで、昨日の夜はほとんど眠れなかったんだよ。それでも私は予定通りの時間に起きて、どの服にするか迷いながら何度も着替えて、あなたが好きなラメ入りのチークを塗って、髪をブローして待ち合わせの十五分前にここへ着いた。
───去年のクリスマスイブ、私の部屋。あなたがホットカーペットの上で、だらしなく寝そべって煙草を吸いながらテレビを見ている時に聞いた。
「あのさ、剛。剛が待ち合わせに遅れてくるのは私と会うのがイヤだから?」
「違うよ。ただ眠くて起きられないだけ。朝だろうが昼だろうが夜だろうが眠いんだから仕方ないだろ」
電車が遅れたとか、用事ができたとか、それなら、いくらでも待つけど、あなたの遅刻の原因はいつも寝坊。
今日は遊園地でデートのはず。すごく楽しみで、昨日の夜はほとんど眠れなかったんだよ。それでも私は予定通りの時間に起きて、どの服にするか迷いながら何度も着替えて、あなたが好きなラメ入りのチークを塗って、髪をブローして待ち合わせの十五分前にここへ着いた。
───去年のクリスマスイブ、私の部屋。あなたがホットカーペットの上で、だらしなく寝そべって煙草を吸いながらテレビを見ている時に聞いた。
「あのさ、剛。剛が待ち合わせに遅れてくるのは私と会うのがイヤだから?」
「違うよ。ただ眠くて起きられないだけ。朝だろうが昼だろうが夜だろうが眠いんだから仕方ないだろ」