密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~
 数週間後。

 チャットで知り合った男性に誘われてツーショットへ。

 私はそれに怖いくらいはまってしまった。

 沢山の男性がいて、次から次へと話し相手を変えられる。女性として受け入れてもらえ甘い言葉で、ちやほやされる。


 ツーショットだから誰にも覗かれないし、密で蜜な個人的な会話ができた。

 すぐに返事がもらえるネット上の文通のようで、ペンフレンドが沢山できたような気持ちになって嬉しかった。


 亮の帰りが遅ければ遅い程、時間を忘れて没頭してしまう。二十四時間があっという間に過ぎていった。

 それでも家事だけはきちんとこなした。『専業主婦』だから。



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