密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~



───ピアノバーに場所を移し、手相の見方を教わった。

「運命線が波状の場合、働く意欲のない人が多いんですよ」

「そうなんだ。明日にでも見てみます、彼氏の手」


「でも、手相がどうであれ、自分の運命は自分で切り開かないといけない。それが今日わかりました!!」

 廣田くんが私の手を強く握り締めた。


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