密と蜜~命と共に滴り堕ちる大人の恋~
 平凡で退屈な日常に欲しかった炭酸のような新しい刺激は、あなたがくれる炭酸に特定された。

 あなたがくれる炭酸しか私の喉は私の耳は私の唇は受けつけない。

 ほらまた欲している。もうそれがないと私の喉が私の耳が私の唇が悶えていられない。

 口を開けるからこの喉に注ぎ続けていて……。


 いつもなにか引っ掛かっている不特定多数の人があなたの炭酸に酔う日がきっとくる。


 あなたが大勢の人にその才能を認められてメジャーデビューを果たす日までここに居させてほしい。


 プロの歌手『伊坂アツシ』となった時、彼女がいない方があなたの人気に繋がるのなら、さっぱりきっぱり振ってください。私もさっぱりきっぱり泣かずに別れるから。

 だから、今のうちは精一杯愛して、精一杯愛していてほしい。




< 61 / 304 >

この作品をシェア

pagetop