花の名前
慧太君は、トモの三つ上のお兄さんで、大学で海洋学を勉強してる人だ。
学校の近くで、一人暮しをしていて、あたしとトモは、二年前の旅行中、この部屋へ立ち寄ったのだ。
あたしの家は、その頃、両親が別居に踏み切るかどうかの瀬戸際という感じで、
居心地が悪かった。
知らない女の人と不倫している父とも、泣いてはあたしに愚痴る母とも一緒にいたくなかった。
そんな時、トモがあたしを連れ出してくれたのだ。
一泊の旅行で物足りなかったあたしたちは、しばらくの間、この部屋で泊まらせて
もらうことにした。
学校の近くで、一人暮しをしていて、あたしとトモは、二年前の旅行中、この部屋へ立ち寄ったのだ。
あたしの家は、その頃、両親が別居に踏み切るかどうかの瀬戸際という感じで、
居心地が悪かった。
知らない女の人と不倫している父とも、泣いてはあたしに愚痴る母とも一緒にいたくなかった。
そんな時、トモがあたしを連れ出してくれたのだ。
一泊の旅行で物足りなかったあたしたちは、しばらくの間、この部屋で泊まらせて
もらうことにした。