love or friends
second chapter
ザワザワ…
「あー…あっという間に放課後になってしまった…」
「~♪」
「はぁー…」
ため息をつく私の横で楽しそうに
携帯をいじるゆりなを見てさらにため息が出る。
「あゆー、そんなため息ばっかついてたら幸せ逃げるよー。」
「そりゃーゆりなはいいよねー。好きな人とおんなじ委員でなおかつ、大好きなイケメンも探せるんだからさー。」
「ちょ、声大きいって。藤本くんに聞かれたらどうすんのっ!!」
「いいじゃん、聞かれたら聞かれたで。そのままコクっちゃえば。」
「他人事だと思ってーっ」
「だって他人事だし。」
「あのねーっ」
「相変わらず、仲良しだな。」
「「っ!!」」
いつもと同じようなやり取りをしていると
不意に後ろから声が聞こえてきた。
「ふ、じもとくん…」
「今の話し、聞いてた?」
「ん?あぁ、他人事だと思ってーの辺りからな。」
「「セーフ…」」
私達は思わず胸を撫で下ろす。
「え、何。オレが聞いちゃいけない話しでもしてたの?」
「あー…藤本くんの悪口?」
「えー本当だったらやだなー…」
「あははっ」
「じゃあ行こっか。」
そんな会話をしている私達の後ろを
ゆりなが静かについてくる。
この恋愛ベタめ…
「橋本さん、何か元気なくない?もしかして、委員無理やりやらされたとか?」
「まさか。ゆりな、自ら立候補してたよ。無理やりなのは私の方。ゆりな、こういう行事好きだし。」
「へぇーっ!!オレも行事、燃えるんだよなっ!!一緒に頑張ろうなっ!!」
「え、あ、うんっ」
ゆりなのやつ、思いっきりキョドってるし。
「そーいえば、藤本くんたちのクラスって実行委員、一人なの?」
「や、もう一人いるんだけどバイトだからって帰りやがった…」
「うわぁドンマイ。」
「……。」
「…。」
なんとなく、話題が続かず沈黙の空気が流れる。
「橋本さんってさこういう、委員とかよくやるの?」
そんな気まずい空気を変えてくれたのは
藤本くんだった。
「う、うんっ!!中学の時とか、結構…。」
「マジで!オレもーっ」
「そーなんだっ!!何か意外ー」
「それ、よく言われる。」
「あははっ!!」
藤本くんのおかげで
ゆりなが私たちといるときのゆりなに戻った。
ま、いつものゆりなじゃなくしたのも藤本くんなんだけど。
「盛り上がってるとこ悪いんだけど、着きましたよ。お二人さん。」
「おぉ、意外に近く。」
「まぁウチらの学校の裏口出て、道路挟んだ向こう側だしね。 」
「全然、気づかなかった…」
「基本は生徒が裏口を使うの禁止されてるしねー。こういう合同行事の時だけは使っていいみたいなんだよね。」
「へぇー。」
ここがセンパイが通う学校…
本当、すっごく近いのに今までセンパイに会わなかったのが不思議。
確かに、ゆりなの言う通り普段は裏口には行けないし
ここどっちかって言うと裏路地だから
行く機会なんてないけど…
「どうしたの?あゆな。」
「あ。ううん、大丈夫。それより私、名札教室に忘れたから取りに行ってくるね。」
「あ、私もだっ!!」
「じゃあ、ついでに取ってきてあげる。」
「いいよーっ自分で行く。」
一緒に戻ろうとするゆりなを引き止めて耳うちをする。
「ゆりな、これは藤本くんと仲良くなれるチャンスだよっ!!」
「む、無理だよーっ二人にしないでよー 絶対、気まずいじゃんっ」
「大丈夫だって。いつものゆりなでいれば。それに話題だったら藤本くんが作ってくれるから…多分。じゃ、ダッシュで行ってきます。」
「ちょ、あゆなっ」
私は逃げるように教室へと向かった。
「あー…あっという間に放課後になってしまった…」
「~♪」
「はぁー…」
ため息をつく私の横で楽しそうに
携帯をいじるゆりなを見てさらにため息が出る。
「あゆー、そんなため息ばっかついてたら幸せ逃げるよー。」
「そりゃーゆりなはいいよねー。好きな人とおんなじ委員でなおかつ、大好きなイケメンも探せるんだからさー。」
「ちょ、声大きいって。藤本くんに聞かれたらどうすんのっ!!」
「いいじゃん、聞かれたら聞かれたで。そのままコクっちゃえば。」
「他人事だと思ってーっ」
「だって他人事だし。」
「あのねーっ」
「相変わらず、仲良しだな。」
「「っ!!」」
いつもと同じようなやり取りをしていると
不意に後ろから声が聞こえてきた。
「ふ、じもとくん…」
「今の話し、聞いてた?」
「ん?あぁ、他人事だと思ってーの辺りからな。」
「「セーフ…」」
私達は思わず胸を撫で下ろす。
「え、何。オレが聞いちゃいけない話しでもしてたの?」
「あー…藤本くんの悪口?」
「えー本当だったらやだなー…」
「あははっ」
「じゃあ行こっか。」
そんな会話をしている私達の後ろを
ゆりなが静かについてくる。
この恋愛ベタめ…
「橋本さん、何か元気なくない?もしかして、委員無理やりやらされたとか?」
「まさか。ゆりな、自ら立候補してたよ。無理やりなのは私の方。ゆりな、こういう行事好きだし。」
「へぇーっ!!オレも行事、燃えるんだよなっ!!一緒に頑張ろうなっ!!」
「え、あ、うんっ」
ゆりなのやつ、思いっきりキョドってるし。
「そーいえば、藤本くんたちのクラスって実行委員、一人なの?」
「や、もう一人いるんだけどバイトだからって帰りやがった…」
「うわぁドンマイ。」
「……。」
「…。」
なんとなく、話題が続かず沈黙の空気が流れる。
「橋本さんってさこういう、委員とかよくやるの?」
そんな気まずい空気を変えてくれたのは
藤本くんだった。
「う、うんっ!!中学の時とか、結構…。」
「マジで!オレもーっ」
「そーなんだっ!!何か意外ー」
「それ、よく言われる。」
「あははっ!!」
藤本くんのおかげで
ゆりなが私たちといるときのゆりなに戻った。
ま、いつものゆりなじゃなくしたのも藤本くんなんだけど。
「盛り上がってるとこ悪いんだけど、着きましたよ。お二人さん。」
「おぉ、意外に近く。」
「まぁウチらの学校の裏口出て、道路挟んだ向こう側だしね。 」
「全然、気づかなかった…」
「基本は生徒が裏口を使うの禁止されてるしねー。こういう合同行事の時だけは使っていいみたいなんだよね。」
「へぇー。」
ここがセンパイが通う学校…
本当、すっごく近いのに今までセンパイに会わなかったのが不思議。
確かに、ゆりなの言う通り普段は裏口には行けないし
ここどっちかって言うと裏路地だから
行く機会なんてないけど…
「どうしたの?あゆな。」
「あ。ううん、大丈夫。それより私、名札教室に忘れたから取りに行ってくるね。」
「あ、私もだっ!!」
「じゃあ、ついでに取ってきてあげる。」
「いいよーっ自分で行く。」
一緒に戻ろうとするゆりなを引き止めて耳うちをする。
「ゆりな、これは藤本くんと仲良くなれるチャンスだよっ!!」
「む、無理だよーっ二人にしないでよー 絶対、気まずいじゃんっ」
「大丈夫だって。いつものゆりなでいれば。それに話題だったら藤本くんが作ってくれるから…多分。じゃ、ダッシュで行ってきます。」
「ちょ、あゆなっ」
私は逃げるように教室へと向かった。