なにぬねのんびり屋

それから午前中は普通に授業を受けて、体に異変を感じたのは昼休み。



体がだるい。

頭が痛い。



思考を停止させるほどの頭痛に、机に突っ伏してしまう。


俺がこんなだらけていることが珍しいのか、周りでは女子がわーわー騒いでいる。



高い声が頭に響くから、黙って欲しいんだけどな。

でも、教室の中では素を出していないから怒鳴りつけるわけにもいかない。




「え、枝並くん!どうしたの?具合悪い?保健室一緒にいこうか?」

「え、それならあたしも行くー!」

「あたしもー」



あぁ、うるせぇ。



「少し頭が痛いだけですから、平気です。」


だから放っておいてくれないかな。



「飲み物を買ってくるので、どけてくれますか」


授業がもうすぐ始まってしまう気もするが、今は静かなところに行きたいんだ。




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