なにぬねのんびり屋
「まーね、これでも社会人だから、あの見た目じゃいられないでしょ」
「あんなギラギラした怖い美容師さんやだもんな」
「うるさいバカ。怖くないから」
「や、今のままでも十分怖いわー。バカとか言う美容師さんやだわー」
そうなのです。
ボスは高校卒業してから、専門学校に入って美容師さんになったのです。
髪いじるの上手だったもんなー。
髪の他にも、ネイルとかメイクとかいろいろやるらしいけど、詳しく聞いてないからよくわからぬ。
「お客さん相手に言うわけないでしょ。あんたは…相変わらずそうだね」
「まぁな!てか、久しぶりに会う人みんなにそう言われる!」
あたしだって少しは変わったぞー?
髪伸びたし、髪型変わったし、か、髪の色も…!!
「変わってないもん。どうせ今もバカみたいに毎日楽しいんでしょ」
「バカとは失礼ね。毎日全力なだけよ!」
どうせなら楽しまなきゃもったいないっしょ!
「はいはい。相変わらず楽しそうで羨ましいわ。 あんた、なに食べるの?」
「ハンバーグです!」
「本当にガキみたいなんだから…そんなんで先生務まってんの?」
「そこはもうバッチリよん!」