なにぬねのんびり屋

「あんたの生徒が可哀想だわ」


本当にボスは失礼なことしか言わないんだからー。



「あれ?のぞみセンセ?」


その時、少し離れたところから名前を呼ばれた。

声の出処を探ると、そこにはひぐち君と西野くんがいた。


休みの日まで一緒とは、仲良しだなー



「あらどうも。奇遇ねー」


昼のファミレスだ、教え子に会うこともあるだろう。

実際、ここに来る途中でも学校の子に話しかけられたし。



「……教え子?」


「クラスは持ってないけど、まぁそんな感じ」


「……なんであんたの周りにはイケメンばっかり集まるの…このイケメンホイホイ!」


ボスが小さい声でブツブツ何か言ってる。

見た目は綺麗なお姉さんなんだから、そんな眉間にしわ寄せないのー

台無しよー



「センセもご飯?」


「そうなのよーハンバーグ食べようとしたらこのお姉さんに笑われちゃって」


「ハンバーグなら、ダブルチリソースがオススメだよん!」


「和樹、あんま邪魔すんなよ。オレらもう帰るんだ。じゃ、また月曜日にね、センセ」


「うん、遊んでばっかじゃなくて課題もやれよ」


「もう終わったわ」


「本当に?!えらいえらいー!じゃ、月曜日に見せてね!」



そして去って行った2人。

ボスはまだなにかぶつぶつ言っていた。




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